アメリカ電子渡航認証システム(ESTA)のサイトesta.cbp.dhs.govに繋がらない場合の対処法
ESTAのサイトにつながらない!ESTAのサイトに接続できない!ESTAのサイトが見られない!
そういった人は以下のことを試すといいよ。
注意: US government shutdownの際はサイトが落ちる場合があります
2013年10月のような、US government shutdownの場合にはESTAを維持するための予算執行が停止され、サイトが停止する場合があります。2013年10月7日には、「ICAP Error (icap_error) 」というエラー文字列が表示されており、下記の解決方法は役立ちません。
結論
診断くんに接続し、REMOTE_ADDRの横にある文字を記憶(127.0.0.1のような数値になっている)。
NTTやケーブルテレビ会社から借りているインターネットに接続するための箱の電源をひっこ抜き(複数の箱があるならすべてを引っこ抜く)、しばらく待ってすべて電源を入れる。
再度診断くんにアクセスし、REMOTE_ADDRの横にある文字が変わっていたら、接続が出来るようになっている可能性がある。
まだ出来ないのであれば、何度か同じことをチャレンジ。何度もやってダメなら、あきらめてネットカフェとかに行くべし。
結論に至るまで
アメリカにビザなしで渡航する場合には、ESTAというシステムを通して渡航認証を受けなければならない。ところが、ESTAのサイトに繋がらないことがある。connection timeoutになってしまうのだ。最初は「落ちてるんでやんの!」とか思っていたけど、頻度も多く、どうも様子がおかしい。
同様の症状に悩んでいる人をWeb上で探すと、OKwave・Yahoo!知恵袋や2chに相談を寄せている人がいた。解決策として「ブラウザの設定を確認しよう、アンチウイルスソフトを確認してみよう」的な一般論しか提示していない。
1サイトだけ、解決策を提示しているブログがあった。そのエントリ名は「ESTAのサイトにつながらない原因はPPPoEの接続しっぱなし。フレッツ光とルータ接続で注意」というもの。
当該エントリでは、PPPoEの接続しっぱなしが原因と言っているが、当方の環境でPPPoEの接続をしなおしても問題が解決しない。
少し実験した結果、「PPPoEで接続した際にDHCPで振られるグローバルIPによって、接続できるかどうかが変化する」ということがわかった。
先方がグローバルIPベースで何かの接続遮断を行っているとは考えにくいので、DHCPで振られるグローバルIPアドレスによってesta.cbp.dhs.govへの経路が変わっていることが問題なのでは、と推測している。
接続できたときとできなかったときのtracerouteの結果をとっていたのだが、Windowsのcmd.exeでログをとっていなかったため内容が失われた。
tracertの18ホップ目で、
GigabitEthernet7-0-0.GW9.DCA5.ALTER.NET [152.63.40.21]までで止まればサイトの閲覧がNG。
tracertの17, 18ホップ目で、
GigabitEthernet7-0-0.GW9.DCA5.ALTER.NET [152.63.40.21] cbp.dhs.gov.gov-gw.customer.alter.net [63.66.37.242]まで到達すれば、サイトの閲覧が可能だった。
単にIPのTTLが足りないだけなのかもしれないが、個人的にはサイトにつながるようになったからよい。
渡航直前でESTAに申し込もうとしたが、繋がらなくてパニックになっている人の救いになれば幸い。
あと、追加情報も求む。追加情報の質によっては、よりよい対処法が提案できそうだ。