「上から目線」ということばについて
「上から目線」ということばがある。そういう言葉を見るような情報チャンネルは避けるようにしているが、たまに目にすることがある。
僕の考える「上から目線」
ニコニコ大百科というサイトで「上から目線」の記事を書いたことがある。現在の記事では、「上から目線」を上から目線で説明する、というネタ記事になっている。そして、掲示板ではその記事の方針に対して上から目線で批判する、というMETAMETAな状態。
それはそれでおもしろいんですが、自分が書いた初版はそれなりに気に入っているので、転載しておく。
ニコニコ大百科「上から目線」とは
上から目線とは、「偉そうなお前の態度が気に入らない」ということを伝えたいときに使われる言葉である。
概要
相手の人格を非難する言葉である。
「偉そうなお前の態度が『俺は』気に入らない」の言い換えであるが、「偉そうなお前の態度は『みんな』気に入らないよ」というニュアンスを含んでいる。
もし、この言葉を言われたら、相手をしてはならない。基本的に反論ができない言葉だからである。次回から、言葉遣いをやわらかくするように心がけよう。「へぇ、先生の言うとおりですぜ、ゲヘヘ^^」と下から目線で会話しても嫌がられるので注意すること。
相手の態度が気に入らない場合、この言葉を使うよりは以下の関連AAのようにストレートな物言いをしたほうが好ましい。
関連AA
外部リンク
記事を書いた背景
「上から目線」という単語を使うべきときがあまりないな、という僕の意見に基づいて記事を書きました。
妥当なことを主張しているのにもかかわらず相手の態度が悪いのなら、「そんな態度をしていたら、まともなことを言っていても相手にされなくなりますよ」と言えばいい。相手の態度が悪くなく、内容も妥当なのにもかかわらず、自分としては相手のものの言い方がどうしても気に入らない場合には、「言っていることはそのとおりだが、言い方が偉そうなのは気に入らない」と言えばいい。内容が妥当じゃない場合には、スルーなり反論なりすればいい。
「上から目線」という言葉を使うことによって、自分が感じた感情を、相手の態度にすべて起因するものだとするところが、僕がこの言葉をあまり使いたくならない理由です。「俺以外のみんなも、あなたの言葉を聞いたらそう思うよ!」と言外ににおわせているような気がして。
いわゆる「太宰メソッド」「主語の大きい人」と似ているように考えます。自分の感情が動かされたのであれば、そう書けばいのに、自らがその感情を感じたことへの責任を放棄している感じがして。
そもそも、「上から目線」ということばは、相手の言い方を問題視しているわけです。それを指摘することばを発するのであれば、指摘することばの言い方も慎重にしたいな、という考えのもとに発言していきたい。
一番よいのは、「気に入らない」というようなネガティブワードをインターネット上に投稿しないことなんですが、そこまで人間できてねー。この記事もネガティブだしな。
まとめ
- 「上から目線」というより「言い方が気に入らない」と言おう
- ネガティブワードはインターネットの海に投稿しないようにしよう
- 「インターネット上で楽しく過ごすために」という記事を昔書いたが、その中身をちゃんと守っていかないとね