「果てなき渇望」読了

「果てなき渇望」、読了しました。職場で隣の席の@shibukawaから無言ですっと差し出された1冊の本。「果てなき渇望Advent Calender 2013」というものの存在はTwitterでの発言で知っていたのですが、この本のことだったとは。というわけで、「果てなき渇望Advent Calender 2013」14日目のエントリー。

ボディビルディングについて

当書籍は、ボディビルディングを行う人々についてあつかったルポルタージュである。

ボディビルディングについては知識がほとんどなかった。昔すぐに休刊したコミックバウンドという漫画雑誌で、女性ボディビルダーをテーマにした連載があった。結構面白かったのだが、雑誌が即死だったので連載も中断。その漫画にあるくらいの知識しかなかったわけ。

それでも本書籍は面白く読む進めることができた。ただし、あまりにディティールに分け入った記述については読み飛ばしもしたが。

「体、大きい、かっこいい」というシンプルな想いと、フィギュア競技であるゆえの審査基準との関係性など、「こんな世界もあるんだなー」と好感が持てた。みんなストイック。

禁止薬物を使うことについて

先日の健康診断で尿酸値が7.0とボーダーラインを超えた。医者からは「薬出そうかと思ったけど、とりあえずは食餌療法でしのぎましょう」とコメントをもらった。

尿酸値が高いと通風になる。通風になったら痛そうだな。でも、そもそも通風って何よ。

そう思ってインターネットで通風について調べた。通風は、血中の尿酸値が高すぎることによって、血に溶けきらなくなった際にできる尿酸の結晶に起因するものえであることを知った。

かと言って尿酸は悪いものというわけでもなく、ビタミンCが合成できない人間にとっては大事な抗酸化物質ということらしい。つまり、高すぎても低すぎてもNG。

いろんな情報を調べているうちに、尿酸値を下げる薬を個人輸入するまでに至った。この薬、尿酸値が高い人がいきなり1錠飲むと危険。なぜだかはわからないが、血中尿酸値が急行下すると、それはそれで通風発作を引き起こすらしいのだ。なんかゲームのパラメータみたいだな。

というわけで、この薬とちゃんとつきあうためには、尿酸値をベンチマークしつつ、少量から次第に量を増やしていく必要がある。そりゃ医者による指導に基づいた処方が必要だよな。

尿酸値を下げる薬は、ビールなどを飲む前に、たまーに少量づつ使うようにしている。それでもうまくコントロールできているかどうかはわからない。

「果てなき渇望」の3章では、いわゆるドーピングを行うボディビルダーたちについての記述がある。いわゆるアナボリックステロイドを使っているわけなんだが、この薬を使っても筋肉がすぐに増えるわけではない。厳しいトレーニングは前提の上だ。しかも、副作用やドーピング検査との折り合いもつけなければいけない。

薬物を使うのにも緻密な計算が必要なんだな。複数の薬物を組み合わせたり、スケジューリングしたり、はたまたドーピング検査のために成分を打ち消す薬物を飲んだり。ポートフォリオの世界。

でも、単純に薬飲めばいい、ということでないからこそ、逆に薬物依存が高まるんだろうなあ。ストイックな求道者にとって魅力的だもん。

体鍛えたくなってきた

当Advent Calenderの参加者である@ymotongpooとこないだあったが、@moriyoshiと一緒にトレーニングしているらしい。話を聞くと、トレーニングにはまり始めているようだ。

果てなき渇望には三島由紀夫さんの例も出ている。最近だと、松本仁志さんも体つきに厚みが出ていている。ボディビルディング、楽しそうだよなあ。

幸いなことに、引っ越し先のアパートメントにはジムがついている。これを活用していっちょトレーニングしてみっか。ただし、禁止薬物には手を出さずに。