Hadoop徹底入門を献本いただきました。

株式会社プリファードインフラストラクチャーに遊びにいったところ、CTOの太田一樹さんから「Hadoop徹底入門」の献本をいただきました。ありがとうございます! サインまでもらっちゃった!

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入門とうたうだけあって、Hadoopそのものの説明もしっかりと書かれています。何ができ、何ができないか、他のミドルウェアと比べてどういった位置づけになるのか、といった基本的な概念をしっかりと理解できました。何ができないか、というのはミドルウェアを使う上で重要な事柄ですが、なかなかこういった書籍には書かれていない印象があります。

注目は、Hiveに1章を割いていることでしょう。「SQLで処理が実行できるかどうかは、ユーザにとってミドルウェアを選択する大きな基準となる」ということは、Tritonnの開発に参加していて痛感しています。Hiveを大きく紹介することによって、Hadoop導入への敷居が少し低く感じられるようになるのではないでしょうか。

運用に関するトピックが7章から10章にあり、ここもオススメです。

Hadoopを使う場合には、必然的に多数のサーバを扱うことになります。環境構築が自動化されていなければ、構築をする人間がボトルネックとなってしまいます。7章「環境構築の効率化」8章「運用監視とシステムの可視化」では、外部のソフトウェアを用いた実例が載っております。

9章「可用性の向上」では、どのノード・どのコンポーネントに障害があったら、どういった影響があるか、また、そのような障害を防ぐためにはどうすればよいか、といったトピックが扱われています。障害回避できる運用例も紹介されています。

10章「性能向上のためのチューニング」では、各種チューニング項目についての説明が、多くの図を織り交ぜてなされています。どのようなボトルネックが生じうるのか、またどのように調整すればいいのか、といった内容がわかりやすかったです。

Hadoopについて、運用面でのトピックを含め、さまざまなトピックを網羅的に扱っている書籍です。実用的にHadoopを使いたい、といった方にオススメします。

是非お買い求めください。2011/2/1現在、楽天ブックスには在庫あり、Amazonには在庫なしです。

そして、私に献本いただけたらこのような愛のあるレビューを書きます。レッツ献本です!(卑しい目をしつつ